クサガメの名前の由来はその臭い!?生態や特徴、理想の飼育環境

ペット

ユニークな特徴と飼いやすさから、クサガメは多くの人に愛されています。この記事が、これからクサガメを飼育しようとしている方の役に立てば幸いです。

愛らしい外見を持つ半水棲のカメ、「クサガメ」

クサガメは、日本を含むアジア各地に生息する、人気のペット用カメです。

幼い頃はゼニガメ、中国産はキンセンガメと呼ばれることもあります。

この記事では、人に懐きやすく丈夫で長生きするクサガメの特性や飼育方法に焦点を当ててご説明します。

これからクサガメを飼いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

クサガメの生態

クサガメは、爬虫綱カメ目イシガメ科に属します。主に淡水域に生息し、穏やかな流れの川や沼、田んぼなどで見かけます。普段は昼間活動しますが、夏場は暑さを避けて早朝や夕方に活動することもあります。

以下では、野生のクサガメの生態について詳しく見ていきましょう。

分布

クサガメは、日本全国(北海道から沖縄まで)、韓国、中国、台湾に分布しています。以前は日本の在来種とされていましたが、18世紀末に外来種として移入されたと現在では考えられています。

特徴

クサガメは成体で甲長約15〜25cmに達し、メスはオスより大きくなることが多いです。また、特定の条件下で独特の臭いを発することでも知られています。甲羅には3本の筋状隆起があり、目の後ろから首にかけての黄色い線が特徴的です。

鳴き声

クサガメが特定の音を出すかどうかは確定していませんが、カエルのような音を発することがあります。その発声方法については、まだはっきりしていません。

食性

クサガメは雑食性で、野生では甲殻類、小魚、水生昆虫、貝、水草などを食べます。人工飼育下では、魚や貝類、専用の飼料などが与えられます。

繁殖

生後9〜12年で性成熟に達し、年に1〜3回産卵を行います。日本では5〜7月が産卵期で、卵は約2ヶ月で孵化します。

クサガメの卵

寿命

クサガメは一般に20〜40年の寿命がありますが、中には60年以上生きる個体もいます。

クサガメの生態について

  
分類爬虫綱 カメ目 イシガメ科
別名ゼニガメ、キンセンガメ、リーブスクサガメ
英語Chinese pond turtle、Reeves’ turtle
分布韓国、中国、台湾、日本
大きさ15~25cmほど
鳴き声不明
食性雑食性
繁殖性成熟:生後9~12年ほど,産卵数:1回に4~9個
寿命20~40年ほど

クサガメをペットとして飼うためのガイド

クサガメはペットとして飼育が可能ですが、その長い寿命を考慮し、長期的なケアを覚悟して飼うことが大切です。

クサガメの購入先について

一般的なペットショップでクサガメを購入することができます。

店頭になければ、注文して取り寄せることも可能です。

また、飼いきれなくなったり増えすぎたりしたクサガメの里親を募集しているケースもありますので、ペットの里親募集サイトを利用するのも良いでしょう。

クサガメの価格

クサガメ自体の価格は約1,000円から2,000円程度と手頃です。ただし、その長寿命と飼育環境の維持にはそれなりの費用がかかるため、全体的な飼育費用は高くなることを覚悟しておきましょう。

クサガメの餌やりについて

カメ用の配合飼料を主食として与え、飼料の指示に従って適量を調整します。

副食として生餌を与えることも推奨されますが、クサガメが細菌を持っている可能性があるため、餌やりの際には十分な注意が必要です。

クサガメの住処の準備

クサガメの住処として水槽を用意しますが、成長に合わせてサイズを大きくする必要があります。

清潔な環境を保つためには、定期的な水替えが欠かせません。また、陸地の設置も必要です。

おはよう🐢かめちゃん
水かえ中#おはよう#かめちゃん#クサガメ#雨 pic.twitter.com/ys1G4SeRDq

— かめ好きのブンブン (@BunbunKamek) November 13, 2023

飼育に必要な機器

クサガメの飼育には、フィルター、紫外線ライト、バスキングライト、水中ヒーターなどが必要です。これらはクサガメの健康を保ち、飼育環境を良好に保つために重要な役割を果たします。

冬眠の取り扱い

ペットとして飼育する場合、クサガメに冬眠をさせるリスクを考慮し、できれば避けることが望ましいです。冬眠を選択する場合には、適切な準備と管理が求められます。

クサガメの飼育は比較的容易ですが、長期間のケアが必要であることを理解し、適切な環境とケアを提供することが大切です。

クサガメ飼育時の大切なポイント

手頃な価格で手に入るクサガメですが、飼育には予想以上の手間とコストがかかることを念頭に置きましょう。クサガメを飼う際に特に注意すべき点を紹介します。

野外放出は絶対にしない

クサガメは外来種であり、日本の生態系に影響を及ぼす可能性があります。

特に、在来種であるニホンイシガメとの交配によって生まれる交雑種「ウンキュウ」の存在は望ましくありません。

飼育を始めたら最後まで責任を持ち、決して野外に放してはいけません。飼育が難しくなった場合は、適切な方法でクサガメの新しい飼い主を見つけてください。

終活の一環で、飼っているミシシッピアカミミガメやクサガメの引き取り依頼が増加しています。
やむ負えない緊急でなければ、できる事なら春まで待って暖かくなる時期に連れて来て頂きたいです。

ずっと室内で飼われていたカメを秋から野外池に入れるのは避けたいのです。カメだって寒いんです。 pic.twitter.com/XuIb6UgT5l

— 白輪剛史 (@shirawatsuyoshi) November 8, 2023

クサガメの長寿を理解する

クサガメは20年以上生きることもある長寿種です。このため、飼い始める際は、長期間の飼育責任が伴うことを理解してください。

また、将来的に自分に何かあった場合のクサガメの引き継ぎ先も考慮しましょう。

成長後のサイズを考慮

ペットショップで見る小さなクサガメも、成長すると30cm以上になる可能性があります。

成体のサイズに合わせた水槽の準備や、餌や水道代などの維持費も考慮する必要があります。

幼体の時点では性別を判別するのが難しいため、大きくなることを前提に飼育計画を立てることが重要です。

まとめ

クサガメは親しみやすく人気のあるペットですが、その長寿や飼育にかかる手間、費用をよく理解し、責任をもって飼育しましょう。適切な環境とケアを提供すれば、クサガメは素晴らしい家族の一員となります。飼育を始める前に、これらの点を十分に考慮してください。

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