北海道における最初の雪の時期とその特性について

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冬の訪れと共に、北海道は美しい雪景色に変わりますが、一体いつから雪が降り始めるのでしょうか?

本記事では、北海道の初雪が降る時期や、恒常的な雪が積もる時期について紹介します。

さらに、札幌、函館、旭川など各地の初雪の平均時期や、過去に記録された最速の初雪の日付にも触れます。

北海道の冬の始まりに関する情報をお届けします!

北海道の初雪の平均日について

北海道では地域によって初雪の日が異なります。各地の平均初雪日は以下の通りです

稚内 10月22日
旭川 10月23日
札幌 10月28日
網走 10月31日
室蘭 11月1日
函館 11月3日
帯広 11月7日
釧路 11月10日

広範囲にわたる北海道では、一般的に10月下旬から11月上旬にかけて初雪が観測されます。特に道北の地域である稚内や旭川では初雪が早く、次に札幌や網走、函館と続き、道東の帯広や釧路では少し遅れて初雪が降ります。

毎年の平均で見ると、10月下旬から11月上旬が初雪の時期ですが、年によってはこの時期が大きく変わることもあります。

また、初雪が降る前に「雪虫」と呼ばれる虫が現れるのも、北海道の特徴の一つです。

北海道での初雪の最も早い・遅い日について

北海道の各地で観測された初雪の最も早い日と最も遅い日をまとめました。

  • 稚内:通常の初雪は10月22日ですが、最も早かったのは1978年の10月6日、最も遅かったのは2018年の11月14日です。
  • 旭川:通常は10月23日に初雪があります。記録上最も早い初雪は1898年の10月2日、最も遅いのは2012年の11月18日でした。
  • 札幌:平均的な初雪の日は10月28日ですが、1880年には10月5日に、2018年には11月20日に初雪が降りました。
  • 網走:平年の初雪は10月31日です。最も早い記録は1954年の10月7日、最も遅いのは2012年の11月18日です。
  • 室蘭:通常11月1日に初雪がありますが、1978年には10月13日に、1975年には11月23日に降りました。
  • 函館:平均的には11月3日に初雪が見られます。最も早かったのは1878年の10月11日、最も遅かったのは1911年の11月27日です。
  • 帯広:平年の初雪は11月7日ですが、1945年には10月11日に、1892年には11月24日に初雪が観測されました。
  • 釧路:通常は11月10日に初雪がありますが、1923年には10月11日に、1928年には12月9日に初雪が降りました。

北海道の初雪の平均は10月下旬から11月上旬ですが、年によっては10月上旬に降ることも、11月中旬に降ることもあります。

なお、9月中に初雪が観測されたことはこれまでありません。

また、釧路では例外的に12月に初雪が降ったこともありますが、通常は11月中に初雪が降ります。

北海道における霜と結氷の平均日、最も早い・遅い日

北海道の各地での霜と結氷の平均発生日、最も早い日、そして最も遅い日を以下にまとめました。

  • 稚内:平均霜日 11月7日、平均結氷日 11月4日。最早霜日は10月1日、最早結氷日は10月11日。最遅霜日は11月27日、最遅結氷日は11月18日。
  • 旭川:平均霜日 10月8日、平均結氷日 10月5日。最早霜日は9月14日、最早結氷日は9月20日。最遅霜日は10月25日、最遅結氷日は11月6日。
  • 札幌:平均霜日 10月25日、平均結氷日 10月27日。最早霜日は9月9日、最早結氷日は9月25日。最遅霜日は11月15日、最遅結氷日は同じく11月15日。
  • 網走:平均霜日 10月25日、平均結氷日 10月27日。最早霜日は9月15日、最早結氷日は10月8日。最遅霜日は11月16日、最遅結氷日は同じく11月16日。
  • 室蘭:平均霜日 11月10日、平均結氷日 11月11日。最早霜日は10月5日、最早結氷日は10月21日。最遅霜日は12月21日、最遅結氷日は12月1日。
  • 函館:平均霜日 10月19日、平均結氷日 10月28日。最早霜日は9月22日、最早結氷日は10月5日。最遅霜日は11月14日、最遅結氷日は11月18日。
  • 帯広:平均霜日 10月9日、平均結氷日 10月13日。最早霜日は9月14日、最早結氷日は9月17日。最遅霜日は10月30日、最遅結氷日は同じく10月30日。
  • 釧路:平均霜日 10月18日、平均結氷日 10月22日。最早霜日は9月16日、最早結氷日は9月30日。最遅霜日は11月5日、最遅結氷日は同じく11月5日。

霜とは、空気中の水蒸気が物体の表面に氷の結晶として付着する現象です。寒い日には車の窓ガラスなどによく見られます。

結氷は、水が凍って氷になることを指し、例えば道路の水溜まりが凍るのがそれです。

各地域で霜や結氷の平均日は異なり、旭川は10月上旬が平均で比較的早く、稚内や室蘭は11月が平均で遅い地域です。

北海道における積雪の平均日、最も早い・遅い日

北海道の各地域での積雪の平均日、最も早く積もった日、最も遅く積もった日をまとめてみました。

  • 稚内:通常は11月3日に積雪が始まりますが、最も早かったのは1999年の10月17日、最も遅かったのは1975年の11月23日です。
  • 旭川:平均的には11月3日に積雪があります。最も早い記録は1983年の10月7日、最も遅いのは1975年の11月23日でした。
  • 札幌:平均的には11月8日に積雪が始まりますが、1968年には10月12日に、1989年には11月30日に積雪がありました。
  • 網走:通常の積雪開始日は11月10日です。最も早い記録は1964年の10月25日、最も遅いのは1977年の11月30日です。
  • 室蘭:平均的には11月16日に積雪がありますが、1964年には10月25日に、2006年には12月5日に積雪がありました。
  • 函館:通常は11月12日に積雪がありますが、最も早かったのは1983年の10月24日、最も遅かったのは1997年の12月1日です。
  • 帯広:平均的には11月21日に積雪がありますが、2013年には10月16日に、1991年には12月11日に積雪がありました。
  • 釧路:平均的には11月29日に積雪がありますが、最も早かったのは1978年の10月28日、最も遅かったのは1983年の12月23日です。

北海道では初雪が降ってもすぐには雪が積もらず、時には断続的に降雪が続いた後に積もり始めます。

初雪が降ってからだいたい10日から2週間後くらいに積雪が記録されることが多いですが、初雪から5日ほどで積雪が記録される年もあります。

北海道の根雪の平均/最速日/最遅日

場所 平年平均日 最速日 最遅日
稚内 11月26日 10月31日(2016年) 12月22日(2013年)
旭川 11月22日 10月29日(2016年) 12月15日(1990年)
札幌 12月4日 11月17日(1998年) 12月14日(2009年)
網走 12月3日 11月16日(2000年) 12月23日(1962年)
室蘭 12月25日 11月25日(1962年) 2月12日(1983年)
函館 12月16日 11月19日(2017年) 1月20日(1992年)
帯広 12月10日 11月14日(1976年) 1月19日(1978年)
釧路 12月30日 12月3日(2011年) 2月7日(1983年)

雪は積ったり溶けたりをくりかえし最終的に積もった雪が溶けずに春先まで雪が残る 『根雪(長期積雪)』になります。

北海道各地の根雪の平均を見てみると稚内/旭川/札幌/網走が11月上旬、室蘭/函館が11月中旬、帯広/釧路が11月下旬が平均になります。

✔︎初雪から根雪までは約1ヶ月1ヶ月半前後
✔︎積雪から根雪までは約3週間1ヶ月前後

もちろんこれもその年によってかなり異なり、基本的に遅くても12月中旬には根雪になりますが過去に室蘭では2月中旬まで根雪にならなかった年もあります。

北海道の雪景色を見たいのであれば根雪以降になるので、12月後半以降に北海道に来るのがおすすめです!

北海道の初雪/積雪/根雪の平均まとめ

場所 初雪 積雪 根雪
稚内 10月22日 11月3日 11月26日
旭川 10月23日 11月3日 11月22日
札幌 10月28日 11月8日 12月4日
網走 10月31日 11月10日 12月3日
室蘭 11月1日 11月16日 12月25日
函館 11月3日 11月12日 12月16日
帯広 11月7日 11月21日 12月10日
釧路 11月10日 11月29日 12月30日

北海道における根雪の一般的な日付、最も早い・遅い日付

北海道の各地で観測される根雪(春まで残る長期の積雪)の一般的な発生日、最も早く根雪が確認された日、最も遅く根雪が確認された日について紹介します。

  • 稚内では、通常11月26日に根雪が確認されます。最も早かったのは2016年の10月31日、最も遅かったのは2013年の12月22日です。
  • 旭川の場合、平均的な根雪日は11月22日ですが、2016年には10月29日に、1990年には12月15日に根雪が観測されました。
  • 札幌では、12月4日が平均的な根雪日です。最も早い根雪は1998年の11月17日、最も遅いのは2009年の12月14日でした。
  • 網走では、通常12月3日に根雪が観測されます。最も早い記録は2000年の11月16日、最も遅いのは1962年の12月23日です。
  • 室蘭では、平均的に12月25日に根雪が観測されます。最も早い根雪は1962年の11月25日、最も遅いのは1983年の2月12日でした。
  • 函館の場合、通常は12月16日に根雪が確認されますが、2017年には11月19日に、1992年には1月20日に根雪が確認されました。
  • 帯広では、平均的な根雪日は12月10日です。最も早い根雪は1976年の11月14日、最も遅いのは1978年の1月19日でした。
  • 釧路では、平均的に12月30日に根雪が観測されます。最も早い根雪は2011年の12月3日、最も遅いのは1983年の2月7日です。

根雪は、雪が積もったり溶けたりを繰り返した後、最終的に春先まで残る状態になります。北海道各地の根雪の平均を見ると、稚内、旭川、札幌、網走は11月上旬が平均で、室蘭や函館は11月中旬、帯広や釧路は11月下旬が平均です。

初雪から根雪まではおよそ1ヶ月から1ヶ月半、積雪から根雪までは約3週間から1ヶ月が目安です。

北海道の雪の時期に関するまとめ

この記事では、北海道での初雪や積雪の時期について詳しく説明しました。

一般的に、北海道では初雪が10月下旬から11月上旬に降り、11月上旬から下旬にかけては積雪が観測されます。

また、11月下旬から12月下旬にかけては根雪の状態になることが多いです。

ただし、年によって初雪や積雪の日付は変わることがありますので、実際に雪が降る時期を知るためには定期的に天気予報をチェックすることがおすすめです!

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