レオパードゲッコーを飼育していると、彼らが床材を掘る行動にしばしば出くわします。
この行動は、サンド系だけでなくペットシーツなどのさまざまな床材で観察されます。
一部のレオパードゲッコーは穴掘りをしない場合もありますが、多くの個体でこの行動が見られます。
穴掘りしている彼らを見ると、ストレスのサインかと心配になることもあるでしょう。
この記事では、レオパードゲッコーがなぜ穴掘りを行うのか、その理由と飼育時の注意点を解説します。
さまざまな行動を見せるレオパードゲッコーの中でも、特に一般的なのが穴掘りです。
この行動を見て、その理由が何なのか疑問に思うことも多いかもしれません。
特に飼育初期には、穴掘り行動を見て不安に思うことがあるでしょうが、この行動自体に過度に心配する必要は通常ありません。
ただし、飼育環境によっては注意が必要な点もあるため、穴掘り行動を示すレオパードゲッコーを飼育している方は以下の情報を参考にしてください。
穴掘り行動の主な理由
本能による行動:
レオパードゲッコーは自然環境であるアフガニスタンやパキスタンの砂漠地帯において、日中は岩や砂の隙間、低い草の下に隠れて過ごします。
このため、彼らは自然に穴を掘る行動を取ります。
これは彼らが自然界で生き抜くための生存戦略であり、飼育下でも同様の行動をとります。安心できる環境の確保:
自然界では、レオパードゲッコーは自ら穴を掘り、安全な隠れ場所を作ります。
彼らは狭くて暗い場所を好むため、飼育環境でも自発的に穴掘りをして、快適な環境を作り出そうとします。
特にシェルター内で穴掘りをしている場合、彼らは自分で安心できる場所を作ろうとしています。湿度と温度の調整:
乾燥した環境で飼育されている場合、レオパードゲッコーは湿度を求めて穴掘りをします。
また、温度が非常に高いか低い場合も彼らは快適な環境を求めて穴掘りを行うことがあります。
これにより、彼らは適切な湿度と温度の場所を探します。
このように、レオパードゲッコーの穴掘り行動には多くの自然な理由があります。
飼育する際は、彼らが快適で安全な環境を提供することを心掛けてください。
レオパードゲッコーが穴掘り行動を取る際の注意点
レオパードゲッコーの穴掘りは、彼らの本能的な行動の一部です。
そのため、穴掘り自体は一般的には心配する必要はありません。
しかし、ペットシーツを床材として使用している場合、特別な注意が必要です。
ペットシーツを使用していると、レオパードゲッコーが掘り返した際にシーツの中身が出てしまうことがあります。
これには水分を吸収しゲル状に変わるポリマーが含まれており、このポリマーが誤って食べられると、消化器系内で膨張し腸閉塞を引き起こす可能性があります。
一般に、砂などの天然素材は消化されずに自然排泄されるため、誤食しても大きな問題は少ないですが、ポリマーやビニールなどの合成物質を飲み込んだ場合は、健康上のリスクが高まります。
そのため、異物を食べてしまった場合は、速やかに動物病院で診察を受けることが推奨されます。
まとめ
この記事では、レオパードゲッコーの穴掘り行動について説明しました。
レオパードゲッコーの穴掘りは本能的なものであり、ストレスの兆しとは限りません。
穴掘り行動を示さない個体もいれば、多くの個体が穴掘りをします。
環境の温度が適切でない場合や湿度が低いと、レオパードゲッコーは穴掘り行動をとりやすくなります。
頻繁に穴掘りをする場合は、温度や湿度が適切であるかを確認することが重要です。
温度と湿度が適切であれば、穴掘り行動による心配はほとんどありません。
ただし、ペットシーツやキッチンペーパーを床材として使用している場合は、中のポリマーを誤食するリスクがあるため、他の床材への変更をお勧めします。