鮭の卵、筋子といくらの違いを知っていますか?
形状から加工方法まで、これらの美味しい魚卵の特徴を簡単に解説します。
筋子といくら、それぞれの魅力を詳しく探ってみましょう。
筋子といくら、それぞれの特徴は?
筋子といくらはどちらも鮭やマスの卵ですが、その形状と加工方法には大きな違いがあります。
「筋子」とは、成熟前の鮭やマスの卵で、卵巣膜に包まれた状態を指します。
市場でよく見かけるのは、この筋子を塩漬けに加工した「塩すじこ」です。
「いくら」は、成熟した鮭やマスの卵を卵巣から取り出し、個々に分けた状態のもの。
大半は醤油漬けで販売されています。それでは、これらの特徴をもう少し詳しく見てみましょう。
筋子の特徴って?
筋子は、鮭やマスの未成熟な卵で、卵巣膜に包まれて連なっています。
鮭とマスの筋子は、味や見た目に若干の違いがありますが、共通して濃厚な味わいと柔らかな食感が楽しめます。
塩漬けの他にも、醤油漬けやみそ漬けなどのバリエーションもあります。
いくらの特徴は?
いくらは、成熟した鮭やマスの卵を卵巣から取り出し、一粒ずつに分けたものです。
特に「秋鮭の卵」がよく使用されます。
市場に出回るいくらのほとんどは醤油漬けで、塩漬けや生冷凍のものも少なくありません。
いくらは筋子に比べて粒が大きく、独特のプチプチとした食感が特徴です。鮭やマスの種類によって、いくらの呼び名が変わることもあります。
たらことはどう違う?
筋子やいくらとは異なり、たらこはスケトウダラの卵を塩漬けにしたものです。これも卵巣膜に包まれた状態で加工されます。
筋子といくらの違いを3点でチェック
同じ鮭やマスの卵でも、筋子といくらにはいくつかの違いがあります。
それぞれの特徴と違いを詳しく見ていきましょう。
味と食べ方の違いは?
味の面では、筋子は塩味が強く、熟成された深い旨味が特徴です。
一方でいくらは筋子よりも塩味が穏やかで、プチプチとした食感が楽しめます。
食べ方に関しては、筋子はご飯のお供やおにぎりの具として最適で、その濃厚な味わいが魅力です。
いくらは丼物にして、白米の上にたっぷりと乗せて楽しむのが一般的です。
筋子といくらの価格と旬の違いについて
筋子といくらはどちらも鮭の卵ですが、価格と旬の時期には差があります。
一般的にはいくらが高級品と見なされ、価格も高めに設定されています。
しかし、筋子にも高価な種類が存在し、特に塩漬けされた筋子は高い技術を要するため、熟練の職人が作るものはいくらと同等、またはそれ以上の価格で販売されることもあります。
旬の時期について
筋子といくらの旬は主に秋です。
北海道をはじめとする青森、岩手、宮城、新潟などが主な産地で、9月から12月にかけてが最も美味しい時期とされています。
特に北海道では秋鮭の漁獲が9月から10月に集中し、この時期に新鮮な鮭の卵を楽しむことができます。
自宅で簡単に作れるいくらの醤油漬けレシピ
高級ないくらも、自宅で手軽に作ることが可能です。
生すじこを使ったいくらの醤油漬けは、簡単に作れてコストも抑えられるのが魅力です。
手作りいくらの醤油漬けの方法
必要な材料:
- 生すじこ 200g
- 醤油 大さじ2
- 酒・みりん 各大さじ1
作り方:
- 生すじこを食塩水でやさしく洗います。
- 40℃くらいのお湯に入れ、卵を潰さないように慎重にほぐします。
- 卵を水で洗い、ザルに上げて水気を切ります。
- 酒、醤油、みりんを混ぜ、卵を加えてさらに混ぜます。
- 冷蔵庫で30分から1時間ほど置いて味を染み込ませたら完成です。
まとめ
筋子といくらの違いを詳しく見てきました。
特に9月から10月は生すじこが手に入りやすい時期なので、自宅でいくらの醤油漬けを作るのに適しています。
筋子といくらはそれぞれ異なる味わいがありますので、旬の時期にはぜひ両方を楽しんでみてください。